ソフトバンクが再び証券業に乗り出します

今朝の日本経済新聞で、ソフトバンクがインターネット証券会社のワンタップバイに出資して、事業提携を行うようだと報道されています。
かつてソフトバンクグループには金融部門が存在しました。それは、現在のSBIホールディングスという会社です。この会社はもともとソフトバンクの金融部門でした。1990年台に野村證券の事業部長だった北尾吉孝氏がソフトバンクの役員に転身し、ソフトバンクの資金調達を担当し、ソフトバンクの金融部門を担当するようになりました。
北尾氏は、孫社長の事業拡大の意欲を大いに助け、大規模な資金調達で大活躍したのですが、一方ではソフトバンクの中に金融部門の持株会社を設立し、その下にインターネット証券会社や投資会社、インターネット損害保険会社、インターネット生命保険会社などを設立していきました。そして、次第にソフトバンクからの独立を模索する発言をしたり、行動をしたりするようになりました。
両社の間でさまざまな駆け引きがあったようですが、最終的には、ソフトバンクの金融持株会社が外部の会社に対して第三者割当増資を実施し、ソフトバンク本体の出資比率を33.4%未満にすることで孫社長と北尾氏が合意し、北尾氏は念願の独立を達成したのでした。このとき、私は孫社長と北尾氏の間で、お互いのビジネス領域は犯さないという暗黙の合意がなされたものと解釈していました。
しかし、今回のソフトバンクによるワンタップバイに対する出資によって、再びソフトバンクは証券業界に進出することを表明したので、もはや孫社長と北尾氏との間の良好な関係はなくなったと判断してよいと思います。それに、ソフトバンクの子会社のヤフージャパンでは、すでにFX事業に乗り出していて、かなりの顧客を獲得しているようです。FX事業については、北尾氏が率いるSBI証券とすでにバッティングしています。
これからソフトバンクとSBIホールディングスとの間で、金融ビジネスにおける戦いが勃発し、どちらが勝利をおさめるのか興味深いですが、ソフトバンクも相当なことをやってくると思っています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です